第280号 またかよっ!

2024-04-30
第280号 またかよっ!

writer:新 妻 吾 郎

 

 忘れもしない今年の1月4日!私は妻の御実家にいた。正月なので大家族〜大集合!家の中には9歳以下の子供が8人・・・まさに動物園状態だ。私は『遊ぶオモチャ』としての格好の餌食となり次々に飛び掛かってくる子供たちとプロレスごっこをしていた矢先!私の腰が「またかよ!」とばかりグキッと悲鳴を上げた。初めは、またプチギックリ腰か?と思っていたが一向に治らない…ばかりか日に日に痛みは増して来る。そして(あぁ〜コレは、また坐骨神経痛だな!)と思い、魔法使いか!という程よく効く鍼灸接骨院の先生の所へ駆け込み寺か!の様に駆け込んだのである…

 そんなこんなで皆様も御記憶にあるかと思うが私は松葉杖生活になりながらも1カ月間は鍼灸へ通いつつ騙し騙し出社したのである。しかし!グキッと腰が悲鳴を上げて1ヶ月半が経過する頃には自宅の2階へも上がれず1階に布団を敷き生活していたのだが、ウチには8才と4ちゃいと2ちゃいの子供がいる。8才のお姉ちゃんはだいぶ色々な事が分かって来て、そんな事はしないのだが~4ちゃいの男の子(精神年齢3ちゃい)と2ちゃいの女の子(精神年齢3ちゃい)は朝から「おはよぉ~パパ♪」と満面の笑みで私の痛い右脚を目掛けてジャンプして来る。愛情表現と分かってはいるが的確に痛点を突いてくるヒザやカカトにギブアップ…匍匐(ほふく)前進もままならない状況で…流石に妻も見かねて…気づけば「1、2、3!」と担架に乗せられ救急搬送され病院へ。MRI検査を受け、先生から「完全にヘルニア。もう派手に飛び出して神経節にブチ当たってますよ!」と。私は以前の三和新聞でも書いたが1年半前に『腰椎椎間板ヘルニア』になり手術をしたのだと。なのに~再発…マジで「またかよ!」である。坐骨神経痛だとばかり思っていたのに…結果、即入院となった。

 翌日、私の病室へ1年半前の担当執刀医が来られて開口一番「よくこの状態で生活できていましたねぇ~」と。続けざまに「前回と同じ腰椎の3番・4番・5番からヘルニアが…」と言われた瞬間!「先生!3・4・5番は前回手術して治ったんじゃあ~」とお伝えすると食い気味に「新妻さん!背骨を上から見て下さいよ。◯で360度あるでしょ!前は右斜め上から、今回は左斜め下から出て来たんですよ。」「え~!360度なら再々発もあるカモって事ですか?」「…ですね!」(マジかぁ…)である。確かに先代も腰のヘルニアで入院し幼き頃、見舞いへ行った記憶が…今20歳の息子も私同様、頚椎(首)と腰椎のヘルニア持ちのようで…DNAというか遺伝子は侮(あなど)れんと痛感する次第である。

 さて、1年半前に腰を15cmほど切って手術をしたので更にその上を切開するのは先生も躊躇する様で今回はブロック注射をする事に先ずは決まった。前回のヘルニアの時も2回注射したのだが効かず、あんまり効かないんじゃないのぉ〜?という私の意思を感じ取ったのか?顔に出てたのか?先生が「今回のヘルニアの飛び出し方はブロック注射の効果が非常に期待できる形なんです!」と熱弁され、従う事に私も腹を括(くく)った。ブロック注射とは、まぁ〜脊髄に直接打つので…それなりに相当〜痛い。しかし!もう毎日の痛みで『痛み慣れ』している私はブロック注射ぐらいの痛みで、ずぅ~っと耐えて来たこの痛みが取れるならば「よっしゃぁ!かかって来いやぁ~!」ってな感じである。1度打っては〜経過観察。『神のみぞ知る』ではないが私のヘルニアのみぞ効果が分かるので…結果、今回の入院で3回!ブロック注射を打って、痛みはだいぶ軽減された。入院初日なんぞは病院のベッドの掛け布団が右脚に掛かっているだけで重く痛く感じ、布団を掛けないと寒いという何ともトホホな日々だった…。

 さて、先生や看護師さん達には感謝して止まないが、1つだけ気になる点が…それは【報連相】がちゃんと出来ているのかな?という事である。【報連相】は【報告・連絡・相談】である。患者さんも沢山いて大変なのは理解もするが、余りにも代わるがわるにやって来る看護師さん達に話をしても話が届かなかったり同じ質問を何人もの看護師さんに受けたり、もうしなくて良い検査を交代勤務の度に検査しようとして来るし!それも「しなくて良い」と先生が言われてから4日経ってもしてくるのである…病院の『品質は本当に命』と直結しているので本当に「またかよ!」と言わせないでほしいと、私は懇願する。

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